睡魔、について考えた。


睡魔、について考えた。
あなたの想像する睡魔はヤリをもっていますか?と、たまに人に尋ねたりするのだけど、今日は新説が浮かびました。それは、「睡魔、バクと”グル”説」です。
グルというか、睡魔というのはほんとはそんなにヤなやつではなくて、バク思いのいいやつなんじゃないかとする仮説です。
僕が今回思うに、睡魔は、バクの飼い主なのではないかと思うのです。もっといえば、雨の日に橋の下でかわいそうに、ずぶぬれのからだをふるわせていた淋しい捨てバクをひろい、「飼う!」と言って聞かなかったような心やさしい飼い主なのではないかと思うのです。
しかし睡魔の母は、睡魔がまだ小さかった頃から女手ひとつで睡魔を育てあげてきました。当然暮らしは裕福とはいえず、昼の仕事だけでは収入が足りず、毎晩夜なべで縫いものの内職(たぶん枕カバーとか)をしてなんとか家計をキリモリしています。(たぶん「かあさんが寝ずに縫い上げた枕カバーでみんなはぐっすり眠っているんだよ。」とか言うんだと思います。睡魔が人の眠りを誘う能力を身に付けたのもたぶん、そんなかあさんの枕カバーがもっともっとたくさん売れたらいいのに。というやさしい気持ちからでした。)そんなふうに決して家計にゆとりがあるとはいえない家で育った睡魔の唯一の心配は、フカフカ(バクの名前です。)のエサ代がまた家計を苦しめてしまうのではないかということでした。ただ、バクは人の夢をたべることもできます。それで睡魔は、フカフカがおなかいっぱいにごはんをたべられるように、フカフカがおおきくおおきく育つようにと、毎日たくさんの人たちを眠りに誘い、たくさんの夢を見させては、バクにたべさせているのではないかと、そう思ったら泣けてきました。
今日はみなさんも、フカフカのためにぐっすりと眠りましょう。できればおいしそうな夢がみれるといいですね。