知人がけがをしたので

包帯、というのをひさしぶりにまじまじ見つめてみてて。こりゃ、ずいぶんひさしぶりだなあと思ってて。どのくらいひさしぶりにみたかなあと考えたときにいろんなものとひさしぶり具合をくらべてみてました。長靴?浮き輪?マドレーヌ?んん、野球?野球とおなじくらいひさしぶりかな。しかし、はて、前回野球をしたのって結局いつだろう。前回包帯を手に取ったのって結局いつだろう。記憶なんてのがそもそも曖昧なものなのに、時間というのも伸びちぢみするもんだから手に負えない。ね、いつだっけ。あれはいつだっけ。僕は小学校のころは野球部にいて、あれは12年前。12年前ってどれくらい前なのかというと、そんなもん気分次第で。過去なんてのは壷にいれてほっとくもんで、覗いて見たって暗くて手が届かなくていつもぼんやりしか見えないもの。ハッピーだと思えばハッピーだし悲しいと思えば悲しく見える。昔のことだと思えば昔のことだし、最近のことだと思えば最近のこと。あーそれで僕は野球部にいたんだけど、僕は成長期がおそかった子で、運動はぜんぜんみんなにおっつけなくて、部活なんて全然だめでした。今ならな、今ならみんなと同じくらいに、いやそれ以上にブイブイ言わしてやるのにな。とたまに思います。この「ブイブイ言わす」という、いまや慣用句と言えそうなほどに定着した言い回しですが、ブイブイっていったいどんな様子のことなんでしょうね。何がブイブイ言っているんでしょう。ブイブイ・・・?まったくビジュアルの浮かばない慣用句ですよね。それじゃあさようなら。