おばあちゃんちへ。そして川へ海へ。ま、ようするにホームグラウンドへ。





















”当時の景色”の中を走りながら、フリッパーズとか聴いてみた。あの頃の目、あの頃の耳。高校を卒業して7年。高校の入学から数えたら10年?その頃の僕と今の僕の、変わったところと変わらないところが、なんとなく見える気がしました。きっと気のせいだろうけど。
ただ、ひとつだけはっきり変わったのは、根拠のない自信に頼らなくなったこと。努力をしないと、気を配らないと、叶いにくい願いなんてなかなか叶わない、その事実を直視できるようになったことだろうと、思いました。
変わらないところ。って。なんだろう。
おじいちゃんとおばあちゃんのうちのちかくには、僕が小学校2年生の夏休みまで住んでいた家がまだ残っていて、初めて自転車に乗れた頃の、おばあちゃんちとじぶんちをつなぐ道をチョイノリで走ってみました。ちっちゃなころというのは、見える景色も行動範囲もすごく狭くて、だからこのあたりにはいろんな思い出を引き出すスイッチがあちこちにころがっていて、景色のひとつひとつをみてたら大変なことになりそうだから基本的に空ばっかり見上げて通り過ぎました。ただ流れて過ぎる背中の後ろくらいに、いろんな思い出があふれかえっていくのが分かりました。キュッとUターンしてぜんぶ吸い込んで、微力ながら出せる限りのスピードを出して帰りました。僕はちいさなころ、いつか大人になったとき自分は自分が満足できる日々を送れているだろうか、ということをいつも心配していました。おとなになったら今の気持ちや考えていることや、そんなことぜんぶ忘れてしまっておもしろくない人生を生きているんじゃないかなと、いつも不安でいっぱいでした。
でもね、大丈夫。僕は24歳になって、今もこうして満足そうに日々を生きていますよ。
よかったね、あのころの僕。